文化財級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:SMK 47629 | ソニー(CBS) ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
ホールトーンを感じさせる良好な空間を持ったホテルでの録音である。フル編成のオーケストラがTuttiで鳴りきっても飽和することなく、分離のよい余裕のある響きで音像を捉えている。 録音の古さから来るノイズやカサツキは否めないが、そうしたリスクをマイナスと感じさせない鮮明さと衝撃が刻まれている。オーケストラは左右にたっぷり広げられたステレオ初期の音像で展開していて、ブラスセクションが左、打楽器セクションが右、といった具合に極端な定位も聴かれる。しかし、モノラルからステレオへとオーケストラ再生が大転換されている最中のものでもあり、録音時はオーケストラの奏者自身がそうした場所に配置されていたと思われる。一方、ダイナミックレンジは低域まで良く伸びていて、高域の張り上がりが気になること以外は問題はほとんどない。 演奏は張り裂けんばかりのエネルギーの噴出である。超絶的なブラスが華やかに吠え、暴力的なまでのリズムがのた打ち回る。この曲が指向した原始の地球、生命と自然の芽吹きと消滅を見事に表現している。荒削りで計算されていない即興的な閃きも聴かれ、効果を挙げている |
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文化財級 |